アイリーニ・デザイン思考センター:Design Thinking Center at Eirene

目的

  • 世界中の実務家や教育者、研究者や学生へデザイン思考に関する知識やコラボレーションが生まれる環境を提供し、円滑なイノベーション活動の実現を支援する

創設に込められた想い

  2012年2月。学びを深めたい分野がありながら、その機会をキャンパス内で得られなかった大学生3人。自ら学びの場を作るべく、「半学半教」の精神を持つ任意団体を、柏野をはじめとする学生で立ちあげました。学習テーマは「デザイン思考」。活動内容は、洋書を含む定期的な輪読、海外のデザイン思考教材の翻訳、そして学内・学外でのワークショップ開催などです。当初は3人で始めた活動ですが、次第に4人、5人とメンバーが増え、活動を広げる中で社会的な認知度も高まっていきました。

『デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド>39』

  特に、スタンフォード大学d.schoolによるデザイン思考を扱った教材(bootcamp bootleg)の翻訳版は、メンバーの予想に反して極めて多くの人に利用されることとなりました。関連教材を合わせると、公開から1年間で6万件以上がダウンロードされています。ベンチャー企業や大企業はもちろん、大学などの教育機関やその他の非営利組織も含め、多くの人がデザイン思考に触れるきっかけとなりました。やがて様々な組織から共同研究や研修実施の依頼を受けるようになり、本格的にデザイン思考の普及を行うこととなったのです。

 様々な関係者と意見を交わし、日本の組織の現状を知るにつれ、創業者の1人である柏野は「社会構造そのものを根本的に一新する必要性」を感じるようになりました。なぜなら、今の日本の組織は人々の創造性に重きを置かず、窮屈な仕組みの中に人間の可能性を閉じ込めているとわかったからです。

「新しいことを学び続ける中で新しい発見が生まれ、やがて新しい価値を生み出すイノベーションにつながる」

 私たちは創業のきっかけとなった「学び」を常に意識しています。テキストや動画をオンラインで無料公開しているのも、一人でも多くの人により多くの学習環境を提供するためです。私たちの成果とは、誰もが学びたい時に学べる環境を生みだすことで、人類の知識水準をさらに上へと押し上げることです。

 社会の中で生きる私たちには、様々な役割があります。その役割は千差万別であり、私たちメンバー同士もそうです。しかし、時にある人が誰かの教師であったとしても、ある時は誰かの生徒となります。重要なのは、互いを刺激しあう環境をつくりだし、調和のとれた状態を維持することです。

 私たちが掲げる社会や組織の在り方が、世界中で新しいスタンダードになり、次なる社会の流れを創り出すことにつながる。そう信じています。